少し前に「公園、広場での出来事」をテーマに作文を書いてもらいました。
その中に、とてもすばらしい作文がありましたので、紹介します。
六年生の男の子の作文です。
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雪の公園
「痛い。」
いきなり雪玉が飛んできた。
一日前、雪が降ってきた。でも積もらないと思っていた。けど、朝起き窓の外を見たらあたり一面真っ白だった。その日は休日だった。そんな中、遊ぶ約束を思いだし、公園に行った。
約束の五分後、いきなり雪玉が背後から飛んできた。友達が投げて来たのだ。とてもおこった。逃げた友達がはでに転んだ。とても痛そうに見えた。でも、地面も遊具も真っ白になっていて、雪はふわふわしていて、痛くなかったそうだ。
公園には、とても大きな木があり、葉の上に、雪が積もっていた。ぼくは木の下で、
「すごいな。」
と言って、そこから友達を見た。雪玉を葉に当てていた。何をしているのか不思議だった。でも、何でそんなことをしているのか、すぐにわかった。わかりたくもなかった。すぐ走ろうとしたがおそかった。上から雪が落ちてきた。わかっていても、とてもビックリした。自分の上に積もって、寒くて、最悪だったが、友達は外で
「あいつ、どこかに消えた。」
と言いながら、とても笑っていた。だから、飛び起きて、一方的に雪玉を当てまくった。痛い痛いと言いながら、まだ笑っていた。
投げるのをやめて、木の方を見たら、積もっていた雪が落ち、いつもの緑色の葉にもどっていた。
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雪の降った後、真っ白な公園での出来事ですね。
コミカルな作文で、微笑ましいと言いますか、読んで楽しくなります。
白眉は、色の使い方。
ずっと真っ白な世界が続き、最後にパッと、木の葉の緑色が映えます。
生き生きとした未来を象徴するようです。